公立高校から一浪で京大理系学部に合格したときの浪人体験記(前編)

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京大に2度目の受験で合格した経歴をもつアラサー主婦が、公立高校から一浪で京大理系学部に合格した浪人時代の体験についてお話しします。

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 私たちについて 

 夫:中高一貫私立から現役で京大理系学部に合格

 妻:公立高校から一浪で京大理系学部に合格

 この記事は妻による浪人体験記です。

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目次

 

筆者の大学受験の経歴

 

まずは私自身の大学受験の経歴をご紹介します。

 

不合格だった現役受験(約10年前)

学区では一番進学に力を入れているの公立高校(学年トップ20~30名ほどが現役で東大・京大に合格するレベル)に通う。高2秋から駿台で英語・数学の国公立受験クラスを受講。高3秋の京大模試で京大C判定。センター試験78%(京大農学部換算)でセンターリサーチ京大E判定京大農学部(前期)・阪大医学部保健学科(後期)ともに不合格。

 

合格した一浪受験(約9年前)

駿台SAクラス(その校舎で一番上位の理系クラスで京大志望者が多い)に在籍。4月の模試で京大B判定→夏以降は京大A判定→センター試験89%(京大農学部換算)でセンターリサーチ京大B判定京大農学部(前期)・名古屋市立大薬学部(中期)・早稲田大学人間科学部(センター利用)・同志社大学生命医科学部(全学部日程)全て合格。

 

不合格から予備校クラス分け試験まで

 

浪人することになったとき、最初に考えたのは「どこの予備校に通うか」でした。私の場合はなんとなく「駿台河合塾」に絞っていたため、この2社の情報をネットで収集しました。そこで知ったことは、大手の予備校では4月初旬から「京大受験コース」等の1年カリキュラムが始まること、それを受講するには入塾手続きやクラス分け試験をできれば3月中に済ませる必要がある(つまり「3月はゆっくりして4月から再始動しよう」なんて呑気なことは言ってはいられない!)ということでした。最終的に、〔①コスパ・②自宅からの距離・③現役時に駿台に通っていたので慣れていること〕から駿台を選びました。

 

情報収集をする際は、予備校の公式ホームページだけでなく"2ちゃんねる" も参考にしました。2ちゃんねる駿台は上位クラス(SAクラス)に入らなければ京大に合格できない」と言っている人がいため、クラス分け試験の前は不安で仕方がありませんでした。SAクラスに入るために出来る範囲で勉強して試験に臨みましたが、数学の試験が難しくてあまり解けませんでした。それでも無事にSAクラスに入ることができたため、他の人もあまり解けていなかったのだと思います。

 

浪人時代の1日の勉強スケジュール

 

平日のスケジュール

 

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平日は朝から夕方まで駿台の授業を受講し、終わってからその日の授業の復習と明日の授業の予習をしました。駿台のテキストのみを何度も解いて完璧に理解・記憶しようと努め、市販の教材はほとんど使いませんでした。ただし、行き帰りの電車の中では、自分で購入した市販の英単語帳、英語文法問題集、古文単語帳、漢文文法集、センター政治経済問題集を勉強していました。

 

 

休日のスケジュール

 

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休日も平日と同じ時間に家を出発し、駿台の自習室に通いました。駿台に入塾する際にクラス担任から、「休日にダラダラ過ごしてしまわないよう、平日と同じ時間に起きて駿台に自習しに来てください。ICカードの打刻記録で駿台での自習時間を確認させてもらいます。」と言われたので、最初はクラス担任に怒られないようにするために自習室に通っていました。しかし、1か月ほどで『授業のないときは駿台の自習室で勉強するのが当たり前』となり、駿台に通い続けることが苦ではなくなりました。

 

寝る・食べる・お風呂に入る・移動する以外のすべての時間を勉強に費やしているスケージュルで気が滅入りそうですが、駿台に来ると勉強を頑張っている浪人生が自分以外にも沢山いて、自然と ”勉強モード” に切り替わります。この点は、宅浪にはない予備校で浪人するメリットの一つだと思います。

 

京大に合格するための勉強法

 

筆者の浪人時代の勉強法を振り返って、京大に合格できた勉強法・年間計画の立て方についてご説明します。

 

夏までに基礎を叩き込む

京大に入るために難しい問題集を多く解いたり、京大の過去問を早い時期から解いたりしなくてはならないと思うかもしれませんが、まずは基礎を完璧に仕上げることが重要です。基礎を身に着けるための勉強法としては、予備校の授業テキストと模試を何度も解きなおすことを行いました。

 

ただし、すべての問題に対して何度も解きなおすのは少々効率が悪いです。間違えた問題や、正解しても理解があやふやだった問題にのみ印をつけ、しばらく期間を開けてから再び解いてみるという方法をとりました。このとき、正解しても理解があやふやだった問題にも印をつけるということが重要です。理解が不十分な箇所を見逃さず、徹底的に自分のものにするのです。再度解きなおしても理解があやふやであれば、また印をつけて後日解きなおす…これ繰り返します。

 

夏以降は京大二次試験対策を

夏にはまだ予備校の年間カリキュラムが全て終わっておらず、授業テキストの半分以上が未学習の状態です。しかし、このタイミングで駿台では夏期講習期間に入り、通常授業がなくなるため、自分で選択した夏期講習以外の自習時間が多くなります。

 

この期間に私は、春~夏のテキストの復習のほか、京大形式の問題対策(過去問や京大模試の問題集)を始めました。なぜなら、夏と秋に京大形式の模試(駿台の京大実践模試、河合塾の京大オープン模試)があるからです。もちろん最終目標は京大合格であり、京大模試で良い成績をとることではありません。しかし、浪人をしていると京大模試でも良い成績を残す必要があります。

 

その理由は、〔1. ただでさえプレッシャーのかかる浪人での受験時に、京大模試の成績が悪いと精神的なマイナス要素となるから〕〔2. 京大模試の成績が悪いと予備校側から受験校変更を強くすすめられるから〕の2つです。『自分は模試でE判定でも、予備校の担任に京大を諦めるように言われても、絶対に京大を受験して合格するのだ!』という鋼の精神の持ち主であれば気にすることはありませんが、自分の場合はそうではなかったため、京大模試の準備も入念に行いました。

 

行ったことは単純で、京大の過去問と京大模試の問題集を解くのみです。普段の学習と同じく、解き終わった後には問題の解説を熟読し、理解が不十分であった箇所には印をつけて後日解きなおします。

 

得意科目(私の場合は英語と理科)は絶対的な得点源にすべく、25ヵ年の京大過去問集を購入して数多くの問題にあたりました。反対に、苦手な数学と配点の低い国語は必要最低限(5~6年分)の過去問対策しか行いませんでした。苦手な数学では基礎問題の習得に注力し、簡単な問題が出た時にはとりこぼさないことを目標としました。

 

定期的に『丸一日過去問デー』を作りました。すなわち、実際の試験時間どおりに時間を計り、一日で英語・数学・国語・理科の全科目を一年分解き切るのです。京大入試は受験科目数が多く、試験時間が長いため、体力と精神力も必要です。実際の入試は2日間に分かれているのでまだ負担は軽いですが、京大模試は1日で全科目を実施するスケジュールであるため非常にハードです。京大模試を想定したタイムスケジュールで京大形式の問題を解く日を設けて、長丁場でも集中力を切らさずに京大の問題を解くトレーニンを行いました。

 

秋になって通常授業が再開されると、またいつもどおり授業→復習・予習といった日常に戻り、京大対策に多くの時間を割くことができなくなりました。この期間は休日の余った時間だけで少しずつ京大対策を進めていきました。

 

共通テスト対策は「慣れる」こと

共通テスト対策はとくに普段から行ってはいませんでした。ただし、定期的にある共通テスト形式の模試の直前10日間ほどは共通テスト形式の問題を制限時間内に解く練習をしました。この対策の目的は、時間内に見直しまで完了するように問題形式と時間配分に慣れることです。普段の基礎の学習から、共通テストレベルの問題はとくに対策をしなくても十分に解ける学力が身についているはずです。よって、あとは特有の問題形式に慣れ、解く順番の工夫を含めて時間配分を自分の中で定着させるだけで良いのです。

 

共通テスト約1か月前から共通テスト対策一本に絞りました。行ったことは、とにかく過去問と共通テスト形式の模試を解いて慣れるということでた。

(※私の受験時は「センター試験」という名称でしたが、「共通テスト」と言い換えています。)

 

単語と文法は1冊を完璧に

駿台の授業テキストを解く以前に、英語や古文、漢文は単語や文法をマスターするのが最低ラインであるため、これらの学習は授業外で自力で取り組む必要があります。私は行き帰りの電車の中でこれらを勉強すると決めていました。習慣化して日常の中に完全に取り込むことで、無理なく多くの時間を確保することができました。

 

教材は1冊の本を何周も繰り返し熟読しました。周回が多くなってきて内容に飽きても、新しいものには手を出しませんでした。1冊を徹底的に習得するだけで、大学受験に必要な知識は十分に身に付きます。

 

第二志望以下の受験対策は最低限でOK

京大以外の受験校の過去問対策は、受験1週間前に過去問2年分を解いたのみでした。普段の基礎学習、共通テスト対策と京大入試対策だけで、これらの受験に必要な学力はすでに身についていると感じました。また、京大の問題は少々骨の折れる問題が多いため、京大の問題に慣れていると他の大多数の大学の入試問題が簡単に感じられるようになります。よって、普段から第二志望以下の大学の受験対策に時間をとる必要はないと思います。

 

以上、浪人体験記(前編)でした。

後編では、駿台サポートサービスや・家族とのコミュニケーション・浪人時の精神面についてお話しています。

これから浪人して京大を目指す方の参考になれば幸いです。

 

後編はこちら ▽ 

chuuring.hatenablog.com

 

夫による京大受験記はこちら ▽

chuuring.hatenablog.com