理系志望で数学が苦手だと不利?大学入学後に苦労する?

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数学が苦手。でも、大学受験は理系学部を受験したい。理系を選択して大丈夫だろうか…。

そんなお悩みを抱える大学受験生もいるのではないでしょうか。

 

私自身、高校時代にこのような悩みを持っており、数学が大の苦手であるにも関わらず京大の理系学部を受験しました。

 

この記事では、数学がとっても苦手な筆者が京大の理系学部に合格し、無事卒業したお話を一例としてご紹介します。

 

筆者の数学の成績

 

● 共通テスト形式模試 偏差値45~55

   数学ⅠA:60~90点/数学ⅡB:60~85点

(※筆者の受験時、共通テストはセンター試験という名称でした。) 

 

● 京大模試 偏差値35~50

 

京大理系学部の合格者は、数学の偏差値が60以上、センター試験模試の数学は90~100点の人が多いです。そんな中での上記の筆者の数学の成績は、京大理系志望者として決して良い成績ではありませんでした。

 

数学が苦手でも京大理系学部に合格できた訳

 

筆者がどのように苦手な数学と向き合ったのか、勉強計画の戦略も踏まえてご説明します。

 

① 最低限足を引っ張りすぎないようにする努力を

受験ブログなどではしばしば、「得意科目の点数を90点から100点に上げるよりも、苦手科目の点数を40点から70点に上げる方が簡単」といったことが書かれています。これを見ると、「数学が苦手ならば数学を優先して勉強した方がよいのではないか」と考えるかもしれません。

 

しかし、筆者は、苦手な数学の勉強に特別に多くの時間と労力を割くことはしませんでした。(二次試験で使わない社会科は別として、)英語・数学・国語・理科をほぼ均等な時間配分で勉強しました。

 

勉強にかかわらず「苦手を克服する」ことはとても難しいことです。筆者は、とりあえず低限足を引っ張りすぎることがないようにすることを目標にしました。この低めの目標を達成するためであれば、特別に多くの時間を費やす必要はないため、数学の勉強時間を多めに取るといったことはしなくで良いのです。

 

これは決して「苦手な数学の対策をおろそかにした」ということではありません。数学の勉強内容としては、基礎の問題を何度も繰り返し解くことをしました。難易度の低い問題が出題されたときには確実に得点し、足を引っ張りすぎることがないようにするためです。苦手科目である数学に、飛躍的な成績向上は求めませんでした。

 

 ② 数学の失点をリカバリーできる得意科目があること

数学で他の受験生より得点できない分は、他の科目で補うしかありません。筆者の場合は得意科目の英語・国語で必ずリカバリーすべく、この2科目の対策は基礎固めと応用問題の対策を両立して行いました。応用的で難易度の高い問題でも得点し、周りの受験生との差をつけることができるようにするためです。全科目の合計得点が合格最低点を上回れば良いのですから、得点率の苦手科目、得意科目があっても良いのです。 

 

数学が苦手な人が理系学部に入学後すると苦労するか?

 

結論から言うと、筆者の場合は全く苦労しませんでした

ただし、これは入学したのが農学部であり、数学の知識を大いに活用する学問領域ではなかったためかもしれません。数学の知識を活用するような学問領域を専攻した場合は、入学後もそれなりの苦労があるのかもしれません。

 

農学部では、1年次に一般教養の「線形代数」と「微分積分」の授業を必修科目として受講する必要がありました。この一般教養の数学の授業は、数学が苦手であっても単位認定を難なくクリアできるようなレベルでした。2年次以後は数学の授業を全く受講することなく大学と大学院を卒業しました

 

数学が苦手でも理系を志望した理由

 

結果としては、数学が苦手でも、興味のある理系の学問領域を受験して良かったと思っています。筆者は高校時代に生物学の勉強に興味を持ち、細胞生物学の勉強ができる学部に進学したいと考えるようになりました。しかし、理系科目より文系科目の成績が良かったため、高校のクラス担任からは文系学部の受験をオススメされました。それでも筆者が農学部への進学を志望したのは、純粋に自分が興味のあることをしたいと思ったからです。

 

大学生活の4年間はあっという間ですが、若く柔軟な心身で様々なことを吸収することのできる重要な時間です。さらに、卒業後も大学で学んだことを活かすような職業に就く可能性があることを考えると、高校時代の文理選択や進路決定は人生の一つの分岐点だと言えます。

 

この分岐点において、受験勉強の苦手科目や得意科目を加味して受験戦略として進路を選択するよりも、「何に興味があるか」「何にわくわくするか」といったいわば ❝直観❞ のような部分を重視して人生を選択する方があとあとの人生が楽しくなるのではないでしょうか。

 

上記のような考えから、筆者は誰に何と言われようと理系を志望しました。その後、理系学部の大学・大学院を卒業し、メーカーに研究開発職として就職しています。仕事をする上でも、数学が苦手であったことや文系科目の方が得意だったことは全く影響していません。(何の科目が得意・不得意かということは全く問題ではなく、むしろ問題解決能力や対人スキルなどのビジネススキルの方が重要です。)

 

よって、理系の学部に興味がある理系科目が苦手な受験生のみなさんは、是非あきらめずに自分の「興味」「わくわく感」に従って文理選択をしてください!

 

以上、数学が苦手な筆者が理系学部を目指したお話でした。